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世界の七不思議 Seven Wonders of the World

「古代〜現代まで変わらない旅の魅力とロマン 世界の7つの絶景」

世界の七不思議とは、古代ギリシャ・古代ローマ時代における驚異的な7つの建造物である。
ことの始まりは、紀元前2世紀、古代ギリシアの旅行家であったフィロンが、彼の著書 『世界の七つの景観』 の中で、当時の地中海地方に存在していた驚くべき建造物を7つあげている。
これが 『 世界の七不思議 』 の始まりとされ、その多くは謎であり、考古学的にも解明されていない。

ちなみに、英訳である "Seven Wonders" の意味は「驚くべき、又は驚異的」であり、「不思議」という意味ではない。 しかし、日本語訳では「七不思議」となっているため、「ミステリー」の意味で誤解されやすい。

また、「世界の」というタイトルではあるが、七不思議に選ばれている全ての建造物は地中海一帯という限定的な地域に集まっており、これは古代ギリシャ人の行動範囲と合致する。
つまり、世界中の建造物から選び出された物ではない(紀元前2世紀において、全世界を旅することは不可能である)。

フィロンの世界の七不思議の写真

エジプトのピラミッド

ピラミッド

エジプトのカイロ近郊、ギーザにある3大ピラミッド。
世界の七不思議において、ただ一つ原型をとどめて現存している最古の建造物であり、多くの伝説が眠っている。
第4王朝(前2680頃〜前2544頃)に建立。

ピラミッドは古代エジプトの王が自分の墓として作らせたものだが古代ギリシャ・ローマ人はこれを純粋に鑑賞用と考えていたらしい。 3大ピラミッドのうち「大ピラミッド」に称される「クフ王のピラミッド」が最大で、高さは147mある。

紀元前2600〜2500年にたてられた大ピラミッドとカフラー王、メンカウラー王のピラミッドはエジプト建築の粋を今に伝えている。

フィロンの世界の七不思議の写真

ゼウス神像 (紀元前5世紀半ば)

ゼウス神像

ギリシャのオリンピアにあるゼウス神殿の本尊。 高さは約12mで、前435年頃に彫刻家フェイディアスが作ったとされるが、原因不明の火災で消失した。

古代ギリシャの4大祭典で有名なオリュンピア祭はオリンピックの語源となっており、オリュンピアの神殿にたつこの像は、古代ギリシャで最も有名な彫刻であろう。
ローブと装飾は金、ゼウス本体は象牙を彫刻して作られていたという。

オリンピック競技の祭典は、4年ごとの夏、聖地オリュンピアのゼウス神を祭るために行われ、記録上もっとも古い開催は、前776年である。

フィロンの世界の七不思議の写真

バビロンの空中庭園

バビロンの空中庭園

バビロンの空中庭園とは、セミラミスの架空庭園とも呼ばれ、古代ギリシアの数学者・フィロンが選んだ「世界の七不思議」の建造物の一つの屋上庭園。
名前からは、重力に逆らって空中に浮かぶ庭園が連想されるが、実際には高台に造られた庭園である。

ネブカドネザル2世により紀元前600年ごろ建造。宮殿の中に作った高さ25m、5段の階段状になっているテラスに土を盛り、水を上まで汲み上げて下に流し、植樹されたテラスが山の形に連なっていたという。あまりの大きさのため、遠くから見ると空中に吊り下げられているように見えたといわれ、紀元前538年のペルシアによる侵略の時に破壊されたという。

図は16世紀ネーデルラントの画家、ヘームスケルクの手彩色銅版画。 ストラボンやディオドロスなどの歴史書やプリニウスの『博物誌』では言及されているが、ヘロドトスには知られていない。

フィロンの世界の七不思議の写真

ギリシャの植民都市エフェソスのアルテミス神殿 (紀元前356)

壮大な規模の建築に入念な装飾が施されていた。
紀元後の262年ゴート族に破壊される。 図は16世紀ネーデルラントの画家、ヘームスケルクの手彩色銅版画。

アルテミスとは、ギリシアの女神であり、アポロンとの双子である。清純な女狩人として知られ、また、ティタンやセレネに代わる月の女神である。
アルテミス神殿は現在もトルコ西部のエフェソスに現存しているが、原型はとどめていない。

世界の七不思議のリスト著者であるビザンチウムのフィロンは、アルテミス神殿について次のように表現している。

私は、バビロンの城壁と空中庭園、オリンピアのゼウス像、ロードス島の巨像、大ピラミッドの偉業、そしてマウソロスの霊廟までも見た。しかし、雲にそびえるエフェソスのアルテミス神殿を見たとき、ほかの不思議はすべて陰ってしまった。
エフェソスのアルテミス神殿は、神々のただひとつの家である。一目見れば、ここがただの場所ではないことがわかるだろう。ここでは、不死なる神の天上世界が地上に置かれているのである。巨人たち、すなわちアロエウスの子らは、天に登ろうとして山々を積み上げ、神殿ではなくオリンポスを築いたのだから。

フィロンの世界の七不思議の写真

ハリカルナッソスのマウソロス霊廟 (紀元前353)

小アジアのカリア総督マウソロスと、その妻アルテミシアの遺体を安置するために建造され、彫刻で装飾された大規模な大理石の霊廟。大きさは縦38m、横32m、高さが34m又は42mとも言われ、外観はギリシャの神殿のようだったと考えられている。
図は16世紀ネーデルラントの画家、ヘームスケルクの手彩色銅版画。

1402年に十字軍の騎士団がハリカルナッソスに侵攻し、城砦の建築資材とするために霊廟を解体。

現在、一部は残存しているが、もはや見る影もない廃墟となっている。 場所はトルコ南西部のエーゲ海に面したリゾート地、ボドルムにある。

フィロンの世界の七不思議の写真

ロドス島のコロッソス

ロドス島のコロッソス

ギリシャの太陽神ヘリオスをかたどった青銅像。
高さは30mあり、ロドス港の守護神として前280年ごろ制作されたが、約55年後に破壊された。

図は16世紀ネーデルラントの画家、ヘームスケルクの手彩色銅版画。
フィロンの世界の七不思議の写真

アレクサンドリアのファロス島の灯台 (紀元前280)

アレクサンドリアのファロス島の灯台

エジプト・ナイル河口の貿易都市アレキサンドリア港の沖にあるファロス島に建てられた巨大な灯台。その高さは 134mもあったとされ、建材には大理石が用いられ、ブロック状に切り出したものを積み上げて建造。
当時は地球上で最も高い人工物の一つであり、灯台の光は50km以上の先からでも確認できたという。
図は16世紀ネーデルラントの画家、ヘームスケルクの手彩色銅版画。

796年と14世紀に起きた地震により倒壊してしまったが、近年、地中海海底から灯台の痕跡とみられる遺物が発見された。

ちなみに、このアレクサンドリアの大灯台は、実際にはフィロンの選んだ7つには含まれていない。
理由だが、フィロンは当時アレキサンドリアに住んでおり、彼は旅先で見たものを選ぶことにしていたため、当時有名だったこの灯台を選ばず、バビロンの城壁を世界七不思議に選んでいる。

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「世界の七不思議」

参考文献:


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