メンフィスとその墓地遺跡、ギーザからダハシュールまでのピラミッド地帯


1979年登録 / 文化遺産

4500年前の歴史を今に伝えるギザの三大ピラミッドやスフィンクス、エジプト古代王国時代の最古の首都であったメンフィス、世界最古の石造建築物であり、最古のピラミッドで知られるサッカラの階段ピラミッド、屈折ピラミッドで有名なダハシュールなど、世界が注目する重要な遺跡が点在。

ギザのピラミッド群は、ナイル川西岸に紀元前2700年頃から紀元前1600年頃までに建造され、現在9つのピラミッドが建てられている。

その中でも、クフ王、カフラー王、メンカウラー王のピラミッドは三大ピラミッドと呼ばれ、エジプト考古学上において非常に重要な建造物。

特に、カフラー王のピラミッドは、ピラミッド、上神殿(葬祭殿)、参道、下神殿(河岸神殿)、スフィンクス、スフィンクス神殿から構成されており、創建当時のピラミッド・コンプレックスが現在もほぼ全て残されている、非常に貴重なピラミッド。

メンフィスはカイロの南方ナイル河口三角州の頂点に位置し、エジプト古王国時代の首都であった町で、その始まりは、紀元前4千年紀の初めごろとされる。中王国時代から首都はテーベに移ったが、宗教都市としてのメンフィスは繁栄を続けた。