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ミーソン聖域

  1999年登録 / 文化遺産

ヒンドゥー教のシヴァ神を祀った聖地で、チャンパ王国時代の貴重な遺跡。

チャンパとは、インドネシアから北上してきたチャム族が築いた海洋王国で、中国史料の記録によれば、西暦192年のこと。ベトナム中部を支配していた。
当初は中国文化の影響を受けていたが、交易によりインド文明が流入し、ヒンドゥー教のシヴァ神信仰が定着していく。

ミーソンはチャンパ王国の宗教上の聖地とされたため、宗教施設が建立された。

壁面には、チャンパの人々が信仰したヒンドゥーの神々の世界が彫られ、シヴァ神信仰を示すリンガも数多く見られる。

ミーソンの遺跡は焼成レンガを積み上げられており、それらの建造物にはセメントや漆喰などの接着剤を使った形跡が無い。 つまり、石同士はまったく隙間無く積まれ、その精度の高いチャンパ人の技術力は相当なものだ。 また、建築様式はアンコール期のクメール文化が影響している。

ミーソンは20世紀初頭にフランス人によって発見され、7世紀から13世紀にかけての遺構が残っている。

しかし、ベトナム戦争でアメリカ軍の空爆を受け、大半の遺跡が破壊されてしまった。 崩壊の危機に瀕したものの、戦後ベトナム人研究者からなる調査団は、地雷原の中にあったミーソン聖域の修復と保存に取り組み、現在も調査が続いている。