サラマンカ旧市街

  1988年登録 / 文化遺産

サラマンカはスペイン中西部、カスティリャレオン自治州サラマンカ県の県都。市の歴史はとても古く、紀元前222年ごろ、カルタゴのハンニバル将軍によって占領。
古代ローマ時代にはサルマンティカとして知られ、7世紀には司教座がおかれた。その後、1085年までムーア人の支配をうけ、後にレオン王国の主要な都市の一つになった。

サラマンカはトルメス川に面しており、市の中心にはアルベルト・チュリゲラによって設計されたマヨール広場がある。
スペイン・バロックの精華ともいわれるマヨール広場は、1729年から18世紀半ばにかけて建設された。広場を囲む建物の1階部分にはアーチを並べた回廊があり、各アーチは著名人を描いた浮彫りで装飾される。

1218年、サラマンカ大学の創立でヨーロッパにおける学問の中心地となった。

ロマネスク様式の旧大聖堂をはじめ、新大聖堂(1513年建造開始、1733年完成)、ホセ・ベニト・チュリゲラの手になる祭壇をおさめたサン・エステバン教会など、歴史的・建築的価値の高い数多くの観光名所がある。
また、国民的な娯楽の闘牛にもちいられる牛はサラマンカで調教されている。