グレーター・ブルー・マウンテンズ地域

  2000年登録 / 自然遺産

グレーター・ブルーマウンテンズ地域は、91種ものユーカリが広範囲で自生する、広大なユーカリの原生林が広がる。また、ここだけに残された132種の貴重な植物が見られる貴重な地域である。その他、オーストラリア大陸が他の大陸と離れる前の痕跡も残している。

ユーカリは気温が上昇すると、葉に含まれる油が気化し、霧状の油分となって空気中に広がる。そこへ太陽光が差し込むと、光の反射によってその一帯がブルーがかって見える現象から、「ブルーマウンテンズ」と呼ばれる由縁になっている。

そのユーカリの油は大変揮発性が強く、燃えやすい。そのため、乾燥したオーストラリアでたびたび起こる山火事を拡大させる。

その火は他の植物を焼き尽くし、火に強い硬い幹を持ったユーカリは生き残る。 大自然の中で生き残るためのユーカリが持つ生きる術である。