サン・ジミニャーノは、12〜14世紀、フランスとローマを結ぶ街道沿いのトスカーナで栄えた中世の摩天楼都市。街の名前は398年になくなったモデナの司教、聖ジミニャーノからとられた。
現在はトスカーナ地方の小都市であるが、当時は地理的にフランチジェーナ街道とピサーナ街道の合流地点に位置する流通の主要拠点であり、また、聖ジミニャーノの遺物「指と指輪」が安置された聖堂への巡礼者が多く訪れる街として繁栄。街は城壁で取り囲まれ、街そのものが裕福であったため芸術家が多く住まい、シエナ派の芸術家を多く輩出している。
結果、最盛期には72もの塔が築かれたが、その後町は衰退し忘れ去られていくことになる。そのため、13世紀〜14世紀の街並みを良く残す結果となり、現在はわずかに14本の塔が残されている。
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