アーグラ城塞

  1983年登録 / 文化遺産

アーグラはインド北部、ウッタルプラデシュ州の都市。
アーグラ城塞は別名「赤い城」と呼ばれ、16世紀から19世紀にかけてインドを支配した、ムガール帝国の栄光と強大な権力の象徴とも言える城塞で、ムガール帝国でただ一人「大帝」と呼ばれた第三代皇帝、アクバル帝によって1565年、壮大なアグラ城の建設が始められた。

アクバル帝は、南端を除くインドのほぼ全域を平定した皇帝です。その後、霊廟タージ・マハールを築いた第五代シャー・ジャハーン帝などによって建設が続けられ、18世紀初頭までに、城壁や宮殿、モスク、バザール、居住区などを備えた見事な城塞を築き上げている。
しかし、16世紀にシャー・ジャハーン帝がデリーに首都を移すと、アーグラ城塞は衰退し、人々の記憶から忘れさられてしまった。

アーグラ城塞の見所は、建築物としての価値の高さ、大理石で建造された謁見の間などの美術的価値など、数多くある。

息子に皇帝の座を追われ城の塔内に幽閉されたシャー・ジャハーンが、7年間、最愛の妻ムムターズ・マハルの霊廟タージ・マハルを日夜眺め続け、この世を去った所としても有名。