アヴィニョンはフランスの南部、ボークリューズ県の県都で、ローヌ川沿いに位置する。
1309〜1377年はアビニョンに教皇庁があり、1378〜1408年にかけては反教皇派の拠点となる。
一般に「教皇のバビロン捕囚」と呼ばれる事件をきっかけに教皇権は衰退していった。 1309年にローマ教皇が居住したゴシック様式の宮殿はフランス国王の影響下におかれ、1475年には大司教の管理下に入る。以後、商業の中心地として栄えた。
この間のアビニョンは名目上、教皇の遣外使節によって支配されたが、実際は市民が自治を行っていた。
フランス革命で教皇はアヴィニョンを失い、国民投票により1791年、フランスに併合された。
今は一部しか確認できないが、14世紀の巨大な城壁は残っている。
夏には1カ月近くアヴィニョン芸術フェスティバルが開催され、古典劇や現代劇が上演される。
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